October 16, 2005
ニューヨーク番外編
本日の担当はRina姉さんと違って珍道中がよく似合う可愛いペットのイルカ犬です。
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サメちゃんではないですよーそろそろ名前覚えてください笑。確かにNY滞在中のRinaの買い込みっぷりはセレブでした。コレほんと。
本当は金曜更新予定だったのに大失敗して遅くなってしまいました。ごめんなさい。
というわけで、気を取り直してニューヨークタイムズの記事を紹介いたしましょう!
何とですね、2005年10月3日の新聞に記事が載りました。どんなことが書いてあったのかというと、「ヤナギマチカントク、スゴーイデスネ!カミュナンテシラナイブラボー!」みたいな感じ笑
詳しい内容を説明しますと、主に最初の長回しについて。「(ワークショップで映画を撮影している)学生たちが、キャンパス内を歩いたり踊ったりしている学生や映画の話をしている学生の間を忙しく走り回っている姿を無造作に捕らえていくという信じがたいほどのトラッキングショットで、狂喜に満ちたような始まりをするのである。」とあります。この文章何が何だかわからないけれど、とにかく初めから狂喜に満ちているらしい。少し補足しておくと、カミュの最初のシーンは約6分半のワンカットです。そしてこのワンカットの中でメインキャラクターが次々登場します。これは実は8分間の長回しで登場人物を全て紹介しているロバート・アルトマンの『ザ・プレイヤー』に基づいていて、実際2人の学生は『ザ・プレイヤー』やオーソン・ウェルズの『黒い罠』について話しながら歩いているが、『ザ・プレイヤー』の中でも『黒い罠』について語っている…という非常に複雑な構成になっているのです。まさに狂喜。しかも「無造作に…」と書かれててるけどかなり計算されてます。だってあの撮影の間中ずっと横で工事してたんですよ。そんなことを一瞬も感じさせないなんて…でも確かに作りこまれた印象を与えず自然なカメラワークなんですよね。まさにまさに狂喜。
そして「映画愛好者にとってたまらない喜びは、ポストモダン的学生がレオ・カラッカスやクエンティン・タランティーノやルキノ・ヴィスコンティなどの名前を口にし、獰猛なエネルギーと機知に満ちていることだ。」と。この記事を読んでいると、狂喜とか獰猛なエネルギーとかニューヨークでは随分攻撃的な映画だと受け取られたようですね。日本の学生には消極的なイメージがあるらしく、活発に映画制作に取り組んでいる姿が意外なようでした。
最後は「映画の最初の1時間は、柳町監督と彼のカメラが無数の登場人物と彼らの無数のドラを精巧極めた振り付けによる劇としながら、建物の片隅や廊下やキャンパス内を見事に動き回るのに目を奪われることになる。それがあまりに素晴らしいので、次第に忍び寄る恐怖に気がつかないほどである…」というような内容でしめられています。忍び寄る恐怖って笑。まるでホラー映画の批評みたいになってますが、ニューヨーカーには日本映画としては非常に衝撃的な映画であったようです。
現地で新聞買ってくれば良かったなぁ。。気づかなかった自分にいまさら後悔。とりあえずネットでは見れます。NEW YORK FILM FESTIVAL REVIEWS
それでは公開まで、ニューヨーカーの感想を参考に想像を膨らませてお待ちください!